峡ひとつ隠して春の時雨かな

プールのシャワールームからシャボンが匂い鼻歌が聞こえてくる。もしやと思っていたら、案の定出てきたのはあの山小屋暮らしの仙人だった。ずいぶん見かけないので仙人暮らしを止めて大阪に帰られたか、はたまた山小屋で息絶えておられるのではないか、などと心配していたのだが。「久しぶりですね」「おゥ、こんにちは」「お元気でしたか?」「いやあ、風邪をひいてねえ」「インフルエンザですか?」「いや、ただの風邪なんだが、治らなくてねえ、結局二ヶ月ほど寝とったよ」「二ヶ月ですか!医者へは行かれたんですか?」「ああ、行った行った。医者の話では死ぬ手前だったらしいよ。ワッハッハ」「そうですか、まあ治って良かったですね。お大事に」そう聞いて、改めて見ると、確かに前より一回り細くなって、体系はますます仙人に近くなっていた、、、。(2014年春詠)

「峡ひとつ隠して春の時雨かな」への2件のフィードバック

  1. 仙人さん、ますますの体型は浮き難くなりますね。
    それにしても2か月も寝込むとは、肺炎か肺炎一歩手前だったのでしょうか?
    厚生労働省によると65歳から69歳の死亡原因の1位はがん、2位は心疾患、3位は脳血管疾患そして4位が肺炎だそうです。
    たかが風邪と侮らない方がいいですね、万一風邪をひいたら早めの診療を心がけましょう。

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