枝切つて薬ぬりやる冬木かな

イチジクやら柿やらの木、冬の間に来年に向けて枝を整理してやります。大きな切り口には薬を塗って保護してやります。それ用の薬も売っているのですが、木工用のボンドでも大丈夫らしいです、、、。(2017年冬詠)

霜晴の一番高き墓に鳶

田舎だからちょっと歩くと墓地に出会います。我が家からも墓地が見えます。そんな墓地の一つです。大きな墓地ではありませんが、それでも十軒分ぐらいよりは多いでしょうか。中央部分が丘のように少し高くなっています。霜晴のまだ朝日の出る前の張りつめた空気の中、その高い位置の一番高い墓の上に鳶が一羽、それだけの事です、、、。(2017年冬詠)

犬つれし人も墨絵に冬の霧

県北の冬の朝は深い霧に包まれていることが多い。おまけに寒いのだから敵わない。ひどい時はそれがお昼ごろまで続いてしまう。それでも冬の初めの頃はまだ掲句のように詠もうとする余裕があるが、、、。(2017年冬詠)