ふり向いて犬が待ちをり青田道

愛犬「もみじ」が亡くなってもうすぐ一年、そう思いながら句帳を繰っていると去年の七月にこの句がありました。おそらくこれが元気(そう)な「もみじ」を散歩の途中で詠んだ最後の句です。歩調を合せたり合わせられたりの散歩、懐かしい一年前の句です、、、。(2019年夏詠)

晩夏光遠き堰の瀬光らする

土手を歩いて行くと遠くに大きな堰が見えるところに出る。以前は犬と一緒に堰のすぐ側まで足を延ばしていたが、今はここを散歩の終点と決めている。掲句は昨年、と言うことはすでに脚力の落ちた犬を励ましながらここまで来て句にしたのだろうと思う、、、。(2019年夏詠)