朝の散歩はちょうど太陽に向かって歩く事になります。時間帯によっては眩しくて仕方ないのですが、時間帯によっては露を持ったねこじゃらしが光って見える事も、、、。(2016年秋詠)
月: 2017年9月
やや寒を光りて朝の一両車
電車にも四季折々の顔があります。一両であることも、型式も色も同じなのですが、、、。(2016年秋詠)
痛む場所言ひ合うてゐるそぞろ寒
先日書いた某茶店前の風景、お年寄りが互いに痛む場所を大きな声で、、、。(2016年秋詠)
電線に烏寄り添ふ霧の朝
県北は早くも朝霧の出る季節になってしまいました。来春まで、、、。(2016年秋詠)
唐辛子辛さを色で売りにけり
北へ十五分も走れば奥津湖があります。その湖畔の高台にある休憩所「みずの郷 奥津湖」、名産の唐辛子や唐辛子を使ったお土産がたくさん並んでいます。時季が合えば、戸外にたくさんの唐辛子が干されている光景も見ることが出来ます。赤、黄、緑と三色に分けて干されているのですが、それを見てもやっぱり赤いのが一番辛そうに見えます、、、。(2016年秋詠)
出払つて秋の風鈴鳴るばかり
ご近所の一人暮らしのお宅、呼べども聞こえるのは風鈴の音だけ、、、。(2016年秋詠)
鳥の毛の混じりて庭の野分あと
さしたる被害もなく、台風一過の青い空の下で、落葉や飛んできたゴミを片付けていると、必ずと言っていいほど、鳥の羽毛が混じっています。元から落ちていたものが飛んできたのか、はたまた風を受けてじっと耐えていた鳥から抜け落ちたものなのかわかりませんが、まあそんな事が気になるほど被害が無いという事ですね。ありがたい事です、、、。(2016年秋詠)
彼岸花一つが咲けば続けざま
草の刈られた後に、一週間もすればするすると伸びて、時季を違えずに彼岸花は咲きます。不思議な花ですね、、、。(2016年秋詠)
つぎはぎの古き土塀や秋の風
早島公園、不老の道で見かける土塀です。早いもので早島へ行くようになって五年ほどになります。行く度に見ている土塀、最初に見た五年前には崩れかけて、塗りこめられた貝の殻や小石が覗いている土塀でした。それが直されて、使われた土の色が違うものだから、今ではつぎはぎだらけの土塀になっています。それはそれで結構味がありますが、、、。(2016年秋詠)
パンケーキ匂う菓子舗の秋のれん
菓子屋、パン屋、蕎麦屋、うどん屋、食欲の秋です、、、。まだ務めていた頃、風向きによるのですが、時々大豆を煮る良い匂いが漂ってくることがありました。会社は工業団地の中にありましたので不思議だったのですが、納豆を作る食品会社の工場が出来たと聞いたのはずいぶん後の事でした、、、。(2016年秋詠)