捨てた種から育った南瓜だから、どんな実になるのかは全く分からないのが我が家のカボチャ。楽しみにしていたら、出来たのはオレンジ色のハロウィンで使うようなカボチャ、おやおや、去年こんなカボチャを食べたかな?と思いながら蔓を引いて収穫した時の句です、、、。(2015年秋詠)
月: 2017年10月
門閉ざす蔓梅擬からませて
もちろん名前を知ったのは俳句を始めてからのこと。辞書を見ると「枝を活花に用いる」と書いてあり、写真を見ると確かに活花で何度も見たような気がする。掲句、何の気なしに立ち止まった空家の前、門のフェンスに何やら植物が絡まっている。もう何年も空家なのだろう、これじゃあ門が開かないよ。まてよ、何の蔓だろう、とよくよく見ると確かにあの蔓梅擬。なあんだ、自然の中ではこんなになるんだ、と活花との違いに驚いた時の句です、、、。(2015年秋詠)
秋夕日ピラカンサスの色極む
近所のお宅にびっしりと実の生ったピラカンサスがあります。夕日が当たるとまるで夕日よりも赤いような色に輝きます。いつも雀が群れています。目の先2mほどの所なのですが、間に深い溝があって手は届きません。それを知っているのでしょう、私が通ってもいつも平気です、、、。(2016年秋詠)
もつれつつ音なく上る秋の蝶
見かける蝶の数も減って来ましたね、、、。(2016年秋詠)
山の湯の屋根を眼下の薄紅葉
奥津渓のもみじ祭りが10月28日から11月12日まであります。この期間は車の通行が制限されますので注意が必要です。ということで、たいていこの期間を外して出かけるのですが、、、。(2016年秋詠)
南瓜引く八岐大蛇引くごとく
去年は捨てた種から生えたカボチャが生垣に上り、ほったらかしにしておいたら生垣の外にいくつもぶら下がって、なんだか面白い景になった。最終的には5個ぐらいはまともな大きさの物を収穫したように思う。その最終日の句、生垣の間を縫うように伸びているものだから、引こうとすると力がいる。手元で蔓を引けば離れた生垣の上あたりのカボチャが揺れる。今年は生えてこなかったから休耕となった、、、。(2016年秋詠)
道を這ふ蟷螂重き腹を曳き
憐れでもあり、オスを食べてお腹が重いメスか、とも思い、このままだと車に轢かれるだろうなとつまんで横の草むらにポイと、、、。(2016年秋詠)
秋霖や笙ひちりきの音湿り
台風21号でやっと秋雨前線から逃れられたようですね。せっかくの秋に雨が多いのは困ります。掲句は昨年、倉敷阿智神社での句、、、。(2016年秋詠)
我が庭の雀運びし稲穂かな
時々こんな事が、、、。(2016年秋詠)
木の実降る我亡き後もその後も
当たり前の事ですが、、、。(2016年秋詠)