滲みつつ田水入り初む夜明前

<早苗籠>-1 田圃の乾いた土が水口の所から黒く染まり、やがて浸み込めなくなったところから水面となり、夜明け前の薄明かりの中で光り始める。少しずつ少しずつ、まるで世界地図を広げるようにその範囲を広げていく。日本の原風景の始まり、、、。(2017年夏詠)