門までの飛石伝ひ沈丁花

ずいぶん昔に聴いた歌に「沈丁花の匂いが部屋の中まで入り込んできて怒った君の顔までも眠たそう」という歌詞があり、それで知った沈丁花の名前ですが実物を知ったのはずいぶん後のことです。その沈丁花が今では我が家の庭にも一本、毎年暖かくなると匂って来ます。そしてなぜかこの歌詞を思い出すのです、、、。(2018年春詠)

髪少し乱れひいなの官女かな

最近は町をあげてのひな祭りが盛んですね。県北では勝山、県南では倉敷、掲句は昨年の倉敷阿知神社の雛飾りです。先日句会への途中で足守を通りましたがここもおすすめのスポットです。派手ではありませんが狭い通りに沿った古い町並みに雛飾りがよく似合います。わき見運転は危険ですが、車のスピードを落としてゆっくり通り抜けるだけでも十分に楽しめますよ、、、。(2018年春詠)