機関区に汽笛短し夏つばめ

機関区には心惹かれるものがあって、つい立ち止まってしまう。広い敷地にも、古びた大きな建物の中にも、何本ものレールが引かれ、整備待ちや終わった車両が何台も止まっている。夏には道路側の大きな扉が開かれ、整備中の車両が見えたり油の匂いがしたりする。機関区の空は広い。何羽もの燕が飛び交い、時たま短く合図の汽笛が聞こえる、、、。(2013年夏詠)

夏燕速度落とさず路地抜ける

いつもの通い道の、家一軒分を近道する路地です。路地を抜けると国道、すぐ目の前に信号があります。赤信号も燕には関係なく、路地に入った速度のそのままで、一気に国道を渡って行きます、、、。燕は好きな鳥の一つです。句にもなり安いので、やたらと同じような句を詠んでしまいます。そんな句の一つです、、、。(2003年夏詠)