開け放つ扉五月の風に向け

もう一句、五月です。ほどよい風の日には、です。昨日は風も強く、なんだか不安定な天気でした。上空に寒気が入り込み、暖まった地上との温度差が40度を超えると、雷やら雨やら、不安定な天気になる確率が上がるのだそうです。最近の天気予報は詳しいですね、、、。(2016年春詠)

橋の名に残るいにしへ花は葉に

散歩に出ると、日毎に夏が近づいて来る感じがします。河原でヨシキリが鳴きだしました。と思ったらもう揚羽も出てきましたよ。もちろん、土手の桜は蕊を降らせて、そろそろ葉へと、、、。(2016年春詠)

風なくば幟揺れざる牡丹園

そろそろ夏の季語が見え隠れ、、、。近所の寺のぼたん祭も昨日が初日だったようです。お手伝いの檀家の方は大変だろうと思います。暑くなると元気がなくなる牡丹、行くなら早い時間か、、、。(2016年春詠)

法然の産湯の井戸にあめんばう

先日我が家の雨水を溜める甕の中にアメンボを見つけました。掲句は昨年4月14日の日付があります。誕生寺吟行での句です。ちなみにアメンボは「水馬」「あめんばう」、夏の季語です、、、。(2016年春詠)

事切れて蛇一本の紐となる

また蛇の句です。自然は良くしたもので、たいていの場合はほっておいても、カラスやらトンビやら狐やらの餌になって片づけられてしまう。そうで無ければ夏の暑い日差しに焼かれてカラカラの干物になってしまう、、、。(2015年秋詠)