(2012年夏詠)
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ドア開くや阿鼻叫喚の蝉の声
(2013年夏詠)
天井の節目親しき昼寝覚
(2013年夏詠)
二つぶん音の遅れて遠花火
(2013年夏詠)
半ズボン足に齢の見え隠れ
(2013年夏詠)
涼風のその一閃にする吐息
涼しさについホッと息を吐く事ってありませんか?掲句は実家の開け放った座敷の仏壇の前に座った時の句ですが、ここが実家の特等席、、、。(2013年夏詠)
萍の淀みてつなぐ命かな
深い意味はありません。萍を見ていると、やはり流れのあるところでは育たないようですね。水田のように淀んでいると、葉っぱの脇に小さな葉っぱが出来て、次々増えていきますが。子どもの頃に田舎の小さな川で泳いでいると、流れてくる萍が邪魔になったものです、、、。(2013年夏詠)
夏暁の豊かにきうり刻む音
子どもの頃の夏の目覚めはいつもこの音でした。母だったのか祖母だったのか、毎朝軽やかな音をさせて胡瓜を刻んでいる。出来上がるのは備中地方の郷土料理(?)キュウリザイ。朝といわず、昼といわず、夜といわず、夏の食卓にはいつもあって、子ども心にはどうでもよかったが、この歳になると懐かしい、味も音も、、、。(2013年夏詠)
涼しさに翼ひらいて朝の鳩
別に涼しいから飛んでいる訳じゃあありませんよ、と言われそう、、、。(2012年夏詠)
釘一本打つて滂沱の汗となる
世の中ってこんなに暑かったのか、と感じた退職後半年の句、、、。(2012年夏詠)