寒林に隙間朝日の透りくる

木山神社での句です。初祓を待つ社務所の温かい部屋から、裏山の雪の残る杉林が見えます。鬱蒼と茂っているのですが、その中にも隙間があるのでしょう、一所だけ明るく朝日の差している場所がありました、、、。(2016年冬詠)

寒林の疎にして夕日透けにけり

冬のこの時期はちょうど散歩の時間帯に夕日が沈むことになる。普段何の気なしに見ている遠くの山が雑木山だったのだと気づいたのが掲句の景を見た時だった。ちょうど沈みかかった夕日の中に山の頂の幾本もの骨格だけの木の影が揺らめいて見えていた。注意して見なければすぐに裏にある夕日の光に飲み込まれてしまうぐらいの影だったが、注意してまともに夕日を見られたのも冬ならでは、とも言える、、、。(2014年冬詠)

寒林の樵無口なやさ男

滅多に買うものじゃあない洗濯機を十七年ぶりに買いました。たかが洗濯機と思って買った十七年前に、それまでのグルグル回るだけと思っていた動きが変わっているのに驚いた記憶があります。だから今回もそれが楽しみで、上部の窓から眺めていたのですが、面白いですね。実に複雑な細かい動きをしていて、見ていて飽きないのです。しかし、老年の男がじっと洗濯機を覗いている図なんて、あまり見られたものではありませんね、、、。(2013年冬詠)