空のどこかで聞き覚えのある声がする。もしかして燕?、と飛形を確かめる。初燕、3月27日が記憶の中の平年値、今年は3月22日だった、、、。(2017年春詠)
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蘆の角水の裏より空つつく
たぶんこんなだろうと、、、。(2017年春詠)
枯色に透ける草色春の霜
遅ければゴールデンウィークぐらいまで霜が降りることがあります。ただ野の色は冬の霜ほど厳しい白さにはならず、しだいに緑色を含んだ色に変化していきます、、、。(2017年春詠)
亀出でよ田螺も出でよ庭の池
アイビースクエアの一角に池があり、沢山の亀がいます。亀も嫌いではありませんが、なんだか違和感を感じるのは外来種のアカミミ亀だからだろうと思います。小さい時にはミドリガメとして可愛がられた亀です。言わば人間の犠牲になった亀ですね。田螺は?、いないだろうなあ、、、。(2017年春詠)
畳屋の前は休田花なづな
時々通る散歩コースに畳屋(の工場)があります。前は田圃です。一面に薺の花が咲いて風に揺れています。目立たない花ですが一面に揺れている様は見ごたえがあって好きです。その畳屋さん、休みが多いと思っていたらどうやら閉めてしまったようで、機械の音もラジオの大きな音も聞こえなくなってしまいました。ナズナ、通称ぺんぺん草、、、。(2017年春詠)
残雪のここにも一つ富士の山
〇〇富士と呼ばれる山はよくありますが、これは自分で勝手にまるで富士山と思った散歩途中で見た残雪の山です、、、。(2017年春詠)
スケッチの指立てて描く春の雲
上手い下手は別として、自由に絵が描ける人を羨ましく思います。掲句は倉敷美観地区でのスケッチ風景、失礼とは思いつつのぞき見しました。今まさに色をつけようとしている所、指が立っているのは?おしゃれ?かな、、、。(2017年春詠)
静寂とは風なき時の雪柳
倉敷アイビースクエアの雪柳です、、、。(2017年春詠)
水草生ふ平らな底の用水路
春の小川も良いですが、春の用水路も捨てた物じゃあありません。コンクリート製の用水路を勢いよく流れる水の音はまさに春のものです。そんなコンクリート製の平面の水底にも水草が、、、。(2017年春詠)
目瞑りてゐる間にかはり春の空
変わりやすいのは秋だけではありませんね、、、。(2017年春詠)