我が家の二階からの風景です。網戸にしていると街灯の明かりと月の明かりが入って来ます。街灯は少し見下ろす感じ、少し見上げると月があります。満月は過ぎましたが、まだまだ楽しめます、、、。(2016年秋詠)
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今日明日が峠と堪ふる残暑かな
夏至の頃と比べると太陽の高度はだいぶ下がっています。もう部屋の中へ日差が入って来るようになりました。残暑の原因の多くはこれだろうと、最近屁理屈を考えています。もう一頑張り、この暑さに耐えなければ、、、。(2016年秋詠)
日常を重ねて秋の来たりけり
立秋です、、、。(2016年秋詠)
八月は鎮魂の月日々新た
八月です。広島、長崎、そして終戦記念日へと鎮魂の日は続きます。平和な時代に生まれ、こうして俳句を詠める有難さを思いつつ、今年も八月を過ごして行きたいと思います、、、。(2016年夏詠)
白菊や黄菊や朝の路地ぬける
隣家の軒下に菊が数鉢並んでいます。今年は作られていないのかと思っていたのですが、ここに来て中程度の大きさのそろった白と黄の数鉢が並んでいます。作者のきちんとした性格が表われているような菊です。掲句は昔、徒歩通勤途中の路地に面したお宅の横を抜ける時の句です。こちらは寄せ植えの小さな白と黄、赤ら顔のおじいさんの花畑、、、。(2002年秋詠)
置物のやうに猫ゐる菊日和
古い句です。先日車で走っていて同じような光景がありました。農家の庭先に畑があり、ご夫婦でしょう、農作業中です。道路から家まで緩やかな坂道が続いています。その道路際に置かれた農作業用の車の上に、チョコンと猫が座っているのです。まるで農作業の終わるのを待つように、、、。(2002年秋詠)
一人居の窓ふさぎたる吊し柿
予想通りと言うべきか我が家の柿は今年は不作でした。数えるほどしか無いので今年は吊し柿は無しです。掲句は古い句ですが近所の二階の窓です。私の実家でもずいぶんたくさんの吊し柿を作っていました。今思えばどうやって消化していたんだろうと思うほどです。もちろん手伝いもしましたので、今でも皮むきは得意です、、、。(2002年秋詠)
禅寺の直線で断つ濃紅葉
総社市にある井山宝福寺、紅葉がきれいですね、現実の世界ではないようにさえ感じられます、、、。(2015年秋詠)
露天湯に指のふやけて秋の風
確か松江あたりの温泉。町内会の旅行で、出雲大社まで足をのばして温泉旅館で食事と風呂という慰安旅行の定番のコース。露天湯と言っても旅館の庭にある周囲を竹垣ふうの塀で囲った風呂、それでも気持ちよかったなあ。そのメンバーも何人かはすでに鬼籍に、町内の旅行も財政難で久しく無い、、、。(2011年秋詠)
冬近し湯気の揺蕩ふ朝の白湯
もうすぐ冬です。朝の日差がテーブルの上にまで差し込んで来ます。湯呑の白湯から上る湯気がゆらゆらゆらゆら、、、。(2015年秋詠)