人小さく銀杏黄葉の下を掃く

我家から少し走ったところに国道が交わる交差点があります。その傍のお宅に大きな銀杏の木があり、落葉の季節に信号待ちをすると、交差点に舞散る黄葉が見えます。信号の変わり際の一瞬だけ車が途絶えた空間に、空から銀杏の黄葉が降って来る。絶景です。短時間ゆえの儚さが美しさを増幅させるのでしょう。その道が今拡幅工事の真っ最中です。この銀杏もやがて切られる運命なのだろうと、先日その交差点で止まった時にふと思いました。落葉にはまだ少し早い時季でした。掲句は徒歩通勤の途中の作楽神社で見かけた風景。銀杏の大木が何本もあります。これもまた絶景です。(2009年秋詠)