すかんぽや野に忘られしヘアバンド

滅多に子供を見る事も無い田舎です。ましてその道端に子供用のヘアバンドが落ちているなんて事は奇跡に近いのではなかろうか。そのまだ野の色に馴染まない赤色の眼に鮮やかだった事。周囲を見渡してもどこにも子供の姿は無く、さてどうしたものかと考えたが、結局そのままにしておいた。ヘアバンドは何日たってもそのままで、やがて鮮やかだった色も野の色に馴染み、草も伸びて視界から消えて行きました、、、。(2015年春詠)