コスモスを括るコスモス色の紐

人間の背丈ほどになったコスモス。台風も来そうだし、何だか危なったしいなあと思いながら見ていた。そのコスモスがある朝見ると杭を打って紐で括られていた。その紐の色がコスモスと同じ薄紫だったというお話。何ともいいセンス、、、。(2020年秋詠)

コスモスのゆれて七色十色かな

コスモスの句をもう一句。今日の天気予報は曇です。久しぶりに秋を探しに出てみようかと思っています。掲句は昨年のコスモス、今年はこの雨続きで育ちすぎているかも知れませんね、、、。(2015年秋詠)

コスモスの映りし水の真つ平

10月になりました。なかなかスッキリした空にならなくて、困ったものです。これだけ秋雨前線が活発な年も珍しいですね。お百姓さんはお困りでしょう。掲句は昨年の雨上がりのコスモスです、、、。(2015年秋詠)

コスモスを荷紐でくくり停留所

田舎の停留所は造りもしっかりしている。雨風もしのげるし、座布団まで敷いてあったりする。掃除も行き届き、周囲には四季折々の花が見られる。コスモスは弱いようで強いようで、やっぱり弱いような花。大きくなる割に根が張らず、雨風で倒れることが多い。大きくなりすぎた停留所の周囲のコスモスが、まとめて白い荷紐で補強してあった。白い紐がコスモスにはよく合う。コスモスは雑草なんだと思った、、、。(2014年秋詠)

コスモスや門に下がりし木のクルス

国道429号線を走っていると、門柱に木の十字架がかけられている家がある。走りながら見るので、最初は見間違いかなと思ったのだが、気になって通る度に見てしまう。何でもない最近の普通の家、十字架は木製のよう、紐のようなもので吊るしてある。と、少しずつ情報を増やしているが、その何よりも、門の周囲の一面のコスモスがきれい、、、。(2014年秋詠)

去年よりコスモス増えし父の墓

父が亡くなり、一周忌に合わせて墓を作った。ついでに祖父母や曾祖父の墓の周りも周囲も整備してもらい、墓地全体がきれいになった。次の年にどこから来たのか、墓地の隅に一本のコスモスが咲いた。「きれいだね。度々も来られないないからちょうどいいね。このままにしておこうか」ということでそのままにして置いた。それから年々、コスモスは少しずつ増え続け、母の亡くなったこの年には、とうとう墓参りの邪魔になるほどになってしまった、、、。今は少しだけ残して抜くようにしています。コスモスに囲まれた墓もいいけれど、、、。(2011年秋詠)