冬ぬくし猫の絵のある猫の皿

「いいのがあった」と家内が手に入れて来た猫の絵柄の皿、早速猫の餌入れになった。絵柄はともかく、大きさが良かったのだろう猫も気に入ったらしくよく食べる。と思っていたら半年もしない内に壊れてしまった。ガッカリしたのは人間で、猫は代わりの皿でも関係なくよく食べている、、、。(2019年冬詠)

冬ぬくし街に北京語広東語

私には北京語と広東語の違いなんて分かりませんが、中国で使われるのが北京語で香港で使われるのが広東語だそうです。掲句、倉敷美観地区での句です。海外の方がずいぶん増えました。見た目では日本人も中国人も香港人も分かりませんね。すらりとした和服美人、話し声を聞くと中国の人、なんてことも、、、。(2016年冬詠)

ベルギーの和服の少女冬ぬくし

児島虎次郎の絵に「和服を着たベルギーの少女」があります。大原美術館の入口に展示されていますが、虎次郎には同じような和服を着た外国の少女の絵があるのか、子供の頃から田舎の美術館で何度も見た記憶があります。あるいは誰かの模写された物だったのかも知れません。誰もいない美術館の中を走り回っていた頃です。さて掲句、倉敷の商店街に子供たちの描いた大原美術館の名画が展示されていた時の句です。人気があるらしく、同じベルギーの少女を描いたものがあちこちにありました。児島虎次郎と同郷であること、それだけの事なのですが、この絵を見るとうれしくなるのです、、、。(2016年冬詠)

冬ぬくしSNSは「ちやん」付けで

友人とSNSで会話をするようになって何年になるだろう?一人、二人と同級生の参加者が増えて、何だか同窓会のようで楽しい。俳号を使うようになった頃は名乗るのも恥ずかしかったが、今では慣れてしまって本名で呼ばれるほうがかえって恥ずかしい気がする。ましてSNSでこの歳になって「ちゃん」付けでの書き込みがあったりするとなんだかくすぐったくなってしまう、、、。(2016年冬詠)

冬ぬくし地蔵二体が寄り添ふて

山の中の無住寺、本当は寒い日だったのです。それがふっと日が差してきて、その中にお地蔵さんが二体寄り添うように立っているのを見ると、何だか急に暖かい心持ちになってこんな句に、、、。(2016年冬詠)