冬の雨捨田休田へだてなく

句会へ山道の国道を抜けて行くと、至る所に使われなくなった田圃があります。私の実家の田圃もそうです。稲作を止めたのは父ですが、きっと苦渋の決断だったのでしょう、帰省した私に謝りながら止める事を話しました。田舎を後にしている私には賛成も反対もする権利はありませんし、どちらかと言うと賛成でした。無理はしないで欲しいとか何んとか言ったように思います。あれから何年でしょう、そのような田圃を見ると、どうしても田舎を思い出してしまいます、、、。(2016年冬詠)

五日目となる箱住い冬の雨

四国で二ヶ月間を過ごしたのは三年前、掲句は五日目だから十二月五日、ビジネスホテルの狭い部屋へ帰ったときの句です。早いものですね、職場の解散パーティーからもう三年が経ってしまいました。先日「久しぶりに元のメンバーで・・・」と声をかけていただいて、忘年会に行ってきました。何はともあれ、皆さん元気で逞しく、久しぶりに全員の顔が揃って、こんなうれしい事はありませんでした。一年後、二年後、また同じ元気な顔が見たいものです、、、。(2011年冬詠)