クリスマスローズに花芽冬日濃し

今日から二月。庭のクリスマスローズの花芽がぶっくりと今にも開きそう。一月が暖かかったせいで我が家としては例年より少し早い。新しい株もいくつか。どんな花が咲くのか楽しみ。掲句は昨年、、、。(2023年冬詠)

鐘楼の鴟尾の緑青冬日差す

倉敷美観地区の観龍寺から阿智神社へ抜ける道沿いに古い鐘楼があります。観龍寺には別に鐘楼があるので今夜除夜の鐘として撞かれるのはたぶんそちらでしょう。古い鐘楼の屋根は緑青が美しい、、、。今年はいろいろありました。来年こそは良い年にしたいものです、、、。(2018年冬詠)

警備員冬日を背ナに震え立つ

先日も山の中の国道を走りましたが、まだこの夏の豪雨の被害箇所の修復工事が随所で行われていました。最近はちょっとした工事でも誘導の警備員がついていて、走る方としてはありがたいのですが、時には気の毒なような姿も、、、。(2017年冬詠)

列車着く頃や冬日の差し初めて

昨年の誕生寺吟行での句、駅で県南から来る句友の到着を待っていた時間だから午前十時前頃、やっと雲の間から駅舎の前に薄日が差してきてホッとした。晴天とはいかないだろうが、初冬らしい吟行日和の予感、、、。(2017年冬詠)

鐘一つ鳴れば冬日の零れ落つ

「室戸」その10 これで十句終わりです。八十八箇所めぐりのお遍路なら結願ですね。掲句は最御崎寺での句です。今更ですが最御崎寺は「ほつみさきじ」と読みます。四国に居る間に十箇所ぐらいの札所寺を巡りましたが、一番気に入ったのがこの最御崎寺です。中には商業一筋と言った感じでがっかりする寺もありました。最御崎寺は室戸岬の灯台より少し高い位置にあり、灯台までは降りられないのですが、行き止まりにあるフェンスの位置からは灯台の周囲に植えられた水仙がきれいに咲いているのが見えました。四国での勤務を終える少し前、ちょうど今頃の一人吟行でした、、、。(2011年冬詠)