冬日向古材で造る農具小屋

いつまでも休んでばかりはいられない、とばかりに家庭菜園の側に建っている農具小屋の修理をされている男性。小屋は見るからに古材の寄せ集めだが造作はしっかりしている。元は何をされていた方だろうか、、、。(2022年冬詠)

戦に破れし猫に冬日向

強いのだか弱いのだか分からない我が家の猫。他所の猫が現れるようになると数日間戦に出て行く。手傷を負った時もそうでない時も、戻って来ると今度は数日間死んだように眠って過ごす。勝ったとも負けたとも言わないが、他所の猫は来なくなるので、たぶん勝ったのだろうとひいき目に見ている、、、。(2021年冬詠)

校庭の声止むチャイム冬日向

阿知神社の裏に回ると麓の小学校の校庭が見える。休み時間になると賑やかな声が響き、走り回る児童等の姿が見える。その声がちょうどピークになった頃にチャイムが鳴り、途端に声も児童等の姿も消えていく。後にはやわらかい日差があふれる冬の校庭だけがが残る、、、。(2015年冬詠)

機関区を覗けば午後の冬日向

機関区には広い敷地に何本もの線路が走っている部分と、整備に使う背の高い古びた大きな建物がある。建物の中にも線路があり、その一つが塀際まで飛び出した形で、そこに大きな扉がある。夏の間はそこを開けて作業をされていることが多いが、冬は閉ざされていることのほうが多い。たまたま開いていたので覗くと、明かり取りの窓から入った午後の日差がちょうどスポットライトのように線路の部分に当たっていた、、、。(2012年冬詠)