春疾風植ゑしばかりの鉢倒す

ちょっと一休み、と植えたばかりの花の鉢をブロック塀の上に置いて家の中へ、しばらくして出てみると鉢は塀の下で見事に、、、。風が強いなあとは思っていたのですが、ちょっと油断を、、、。(2015年春詠)

春疾風駐輪場をかけぬけし

掲句は2010年の作ですが、それよりもずいぶん前の話です。再開発で岡山駅前もずいぶん変わりましたが、まだ変わる前の駅前でのことです。道路わきにところ狭しと自転車が置かれていました。邪魔になるなあと思って見ながらあるいていたちょうどその時に、後から強風が駆け抜けて行きました。と同時に自転車がバタバタと将棋倒しに倒れてしまいました。あっという間の出来事で、ちょうど自転車を置いて離れようと手を離した男性が、自分の自転車を押さえることも出来ないほどでした。確かその日の夕方のニュースで春一番が吹いたと、、、。(2010年春詠)