村中を見渡す墓地や朴の花

当時は毎週のように大阪の本社へ出張していた。中国自動車道を走ると四季折々の花が見えるが、朴の花もその一つである。多くはないが、何年も通っているうちに木の場所を覚え、花咲く季節になるとすらりと伸びた木の緑の中に、ぽつんと見える白い花を見つけるのが楽しみだった。(2001年夏詠)