参道の炬燵の見ゆる土産店

毎年初詣に行く真庭市の木山神社、もともと山上にあった神社を麓に移したとの事だが、それでも境内の手前には五十段の石段、その手前には長い坂道の参道が続いている。参道の途中に一軒だけ昔ながらの小さな土産物屋がある。たぶん初詣の期間だけの土産物屋だろう、民家の入口が木枠で透明なガラス戸になっており、背の低い木製の陳列ケースが数個、棚に数種類に土産物が並んでいるのが見える。その陳列ケースの続きに狭い座敷があり、その座敷を占領するような大きな炬燵が用意されている。明々と灯りを点し、客と主か毎年同じように、店にはお構いなしに炬燵に背中を丸め、話しこんでいるのが見える、、、。その土産物屋の続きに納屋や牛小屋がある。牛小屋に牛はもういないが、毎年新しい小さな注連縄が飾ってある、、、。(2012年冬詠)