露座売の一人本読む秋の昼

平日の午前中ともなると、美観地区と言えども人通りはそう多くは無い。店は広げたものの、立ち止まる人の無いアクセサリー売りの露店、若い店主店は文庫本を広げて読みふけっていた。ここにも読書の秋、、、。(2014年秋詠)

生るるごと洞より出でし秋の昼

井倉洞吟行<その6>さて、入洞組三人は一つでも多く句材を拾おうと、足も遅く(運動不足もありますが)、広場があれば忘れないうちにと手帳を広げたりするものですから、結局吟行の一時間を洞の中で過ごしてしまいました。先生が足を滑らせるという危ない場面もありましたが、事無きを得、無事に地球の胎内から生還したのはちょうどお昼でした。橋の上から眺めた高梁川の河岸に彼岸花が数本咲き始めていました。-続く-(2012年秋詠)