紅葉づるや天使の像にからむ蔦

蔦は四季それぞれに風情があって嫌いではありませんが、自分で育てると不都合な事があります。その一番はくっついた所に根を張ることです。安普請のマイホームの壁に這わせて苦労したことがあります。美観地区のアイビースクエアやエルグレコの喫茶店のように、それがシンボルとなれば話は別ですが、ちょっと壁に蔦をという一時的な興味で手を出すのは止めましょう。掲句はそんな複雑な心で詠んだ句です、、、。(2014年秋詠)