股引の足が見えをり楽屋口

岡山の後楽園を吟行した時のことです。遠くから備中神楽の太鼓の音が聞こえてきました。聞き慣れたその音に、吸い寄せられるようにして見に行きました。名前は忘れましたが、座敷を開け放った古い建物で備中神楽が舞われていました。建物が小さいので、上がり口に幕を張って楽屋が設えてありました。楽屋口の外にはスニーカーが雑然と並んでいました。若い神楽太夫ばかりなのかと思いましたが、幕の下に見えたのは股引を穿いた足でした、、、。(2009年冬詠)