伸びきつて端が地に着く蚊遣香

使いさしで消しておいた渦巻の蚊取線香、線香立てに差した真ん中を中心に円錐形に垂れて元気がない。上下反対にするとしばらくは漏斗状に形を保っているが、端から次第に下がってくる。当然の事ながら火をつけてもすぐ消える、、、。(2017年夏詠)

電子てふ首から下げし蚊遣香

便利になりましたね。外で仕事をする時は腰にぶら下げる蚊取線香のほうが効果的ですが、ちょっと散歩にという場合はもっぱら電子蚊取です。吟行にも電子蚊取をと思うのですが、たいていの場合は忘れてひどい目に遭います。まあそれも句材のうちで、このシーズンは吟行に出ればたいてい一句や二句は蚊の句が出来てしまいます、、、。(2015年夏詠)