羽衣のやうに掛かりし蛇の衣

蛇がどうやって殻を脱いでいくのか、実際に見たことはないが、脱ぎ捨てられたものを見ると、どうやら最初に刺のようなところを見つけて、そこに口のあたりを引っ掛けて脱ぎ始めるようだ。後はゆっくりゆっくり、脱ぎにくいところは石や木の角のようなところを利用して擦るようにして脱いでいくのだろう、、、。掲句、河原の木にキチンと掛かって風にゆれている蛇の衣、遠目には羽衣、とは見えないか、、、(笑)。(2010年夏詠)

なんとまあ玄関先に蛇の衣

昨日の青大将は散歩に行く河原の主のような蛇です。こちらは我家の玄関先、、、。昔から毎年現れるので、どうも先住権を持っているらしい。30Cmほどの薄茶色の蛇です。捕まえて、ちょっと離れたところに捨ててくるのですが、同じものかどうか、またしては現れます、、、。それが、あろうことか玄関先で脱皮、、、。(2011年夏詠)

蛇の衣またあり更に長かりし

蛇嫌いの方、すみません。蛇は冬眠から覚めてしばらく経つと脱皮を始めます。年に何回ぐらい脱皮するのか分かりませんが、だいたい同じ頃に脱皮することが多いようで、一度の散歩で何回も新しい蛇の衣に出会うことがあります。衣があればその数の本体が近くに居るわけで、それなりにドキドキしながら辺りを見回したりします、、、。財布に蛇の衣を入れておくとお金が貯まるそうです。ご希望があれば実費にてお分けいたしますのでご連絡ください。(2009年夏詠)