きれいに掃かれた道路に落蝉が一匹、掃かれた後に落ちたものか、はたまた残されたものか、、、。(2020年秋詠)
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墓地を背に頭上に蝉の鳴き始む
墓地を後に帰ろうとしたその時に、頭上に張り出した木の上で油蝉が鳴きだした。もう少しゆっくりしろよと言わんばかりに、、、。(2020年秋詠)
落蝉の宙掴まんと足動く
地に落ちて、死んでいるのかと思って触ると動く、そんな蝉をよく見かけます。掲句の蝉も、空を向いてはいるものの、同じ落蝉。落ちて命潰えるまで、いったいどれくらいの時間が残されているのだろうかと、ふとそんな事を考えました、、、。(2020年夏詠)
残されし蝉の片羽根猫の留守
単なる推理に過ぎませんが、、、。(2019年夏詠)
落蝉となるやも知れず我もまた
暑い日の吟行、頭上に溢れる蝉の声、下を見れば何匹もの落蝉、ふとこんな風に考えてしまう自分がいた、、、。(2017年秋詠)
落蝉の指出せばまたしがみつき
蝉の季節になりました。ちょっと数が少ないのは暑すぎる天候のせいでしょうか、、、。(2017年夏詠)
鳴き尽くす蝉の一生落ちてなほ
もう七月も終わりです。蝉時雨、蝉時雨。そろそろ帰省して墓掃除だけはしなくては、、、。(2017年夏詠)
六時はや日差のありて蝉の声
目覚めた時から一日中耳の奥に聞こえているのが遠くで鳴くニイニイゼミの声なのか自分の耳鳴りなのか、とにかく賑やかです、、、。(2017年夏詠)
落蝉の落ちしばかりか足動く
あれだけ鳴いている蝉も落蝉として目にする数は少ない。採ろうとして採れることが少ないからか、見るとつい触ってみたくなる。しゃがんでよく見るとまだ足が動いている。触ってもそれ以上の動きは無い。一応横の草むらに移動させてやる、、、。(2016年秋詠)
若者のあいさつ蝉を凌駕する
高校野球にインターハイと、高校生には暑い夏です。元気な挨拶が気持ち良いですね、、、。(2016年夏詠)