引越の荷の重さうに蟻の列

暑い中を蟻の引越が続いています。なんだかしょっちゅう引越しているような気がします。雨続きの間に巣に不備が見つかったのでしょうか。それにしても、蟻って引越し先をどうやって見つけるのでしょうね、、、。(2016年夏詠)

庭掃いて葬りし蟻の数知れず

外来種のヒアリ(火蟻)がニュースに出ていましたね。毒性の強い殺人蟻ということでした。恐ろしいですね。毒性は無くても家を食い荒らす白アリも嫌な蟻です。それに比べると可愛いもの、掲句の蟻は我が家の庭のただの小さな蟻です、、、。(2016年夏詠)

蟻塚の姿なき蟻うごめける

透明な水槽や壜に砂を入れた中で蟻を飼育し横から観察するという方法は昔からありました。あれは子供だましみたいなものでしたね。近年の撮影技術の進歩は素晴らしく、蟻にしろ蜂にしろ、巣の中心にまで入り込んで、その実態を余すところなく見せてくれます。素晴らしいと言うよりも凄まじいと言えるかも知れません。地上にほんの少し砂が盛られたような蟻の巣がありました。その巣にせっせと出入りする蟻の姿を見ながら、この下にはいったい何匹の蟻が居るのだろうと、ふとそんな映像を頭の中に描いていました、、、。(2011年夏詠)