庭に来て昨日と同じ赤とんぼ

朝の水やりに出ると庭の同じ場所に同じ赤蜻蛉がとまっている。極端に近づかなければ逃げようともしない。飛び立ってもまた同じところに戻って来る。二日目に見つけた時は偶然と思ったが、三日目になると偶然とは思えなくなる。例によって話しかけたりしているうちに結局一週間ぐらいは居ただろうか。同じ場所に見えなくなった日、探すと少し離れた場所にその姿はあったが、見つかるのを待っていたかのように飛び立つと庭から出て行った、、、。(2021年秋詠)

争ふて空の乱るる赤蜻蛉

今年は長梅雨で少し遅かったように思いますが、普通の年だとこの辺りでは七月の終りに赤とんぼの群が見られるようになります。たぶんミヤマアカネです。私の田舎では年寄が「ぼにとんぼ(盆蜻蛉)」と呼んでいました。郷愁を誘われる蜻蛉です、、、。(2019年秋詠)