塀越しに渡す回覧額の花

私の家はちょっと外れていますが、町内の多くの家は旧出雲街道沿いにあります。車がすれ違えないような道ですが、昔はこの道をボンネットバスが走っていたと言うので驚きです。そうしてみると、ボンネットバスってちいさかったんだと、子どもの頃に乗ったバスを思い出したりしてみます。ちょっと外れた私の家から回覧板を回すには自転車を使います。キキキーッとブレーキの音をさせると、Rさんの奥さんが塀の向うに顔を出す。「回覧」と言う前に「ご苦労さん」の声。自転車に跨ったまま回覧板を渡します。梅雨の晴間の額の花がきれいです。(2001年夏詠)