いやいや今は猟期、入らないでよかった。昨日の続きのようですが、別の日の句です、、、。(2020年冬詠)
投稿者: 牛二
後ずさる熊出没の看板に
おっ!と思い山へ入るのを躊躇した時の昨年の句。今になって思えば、熊は冬眠する動物、大丈夫だったかも知れない、、、。(2020年冬詠)
採る柚子の己が刺にて匂ひ立つ
柚子は歳時記では秋の季語ですが、今日は冬至なのでこの句を。昨年実家に帰った時に思い立って柚子を採りました。何十年ぶりだったでしょうか、採り方が下手なもので途中で他の枝の鋭い刺がブスリ、そのせいで手にした時にはあの新鮮な良い匂いが、、、。(2020年冬詠)
電線におしやべり尽きぬ冬の鵙
秋口の猛々しい声が嘘のようにおとなしくなった鵙が電線に一匹、なにやらお喋りを続けている。どこかに相手がいるのだろうが、私の耳には聞こえてこない、、、。(2020年冬詠)
境内の落葉で遊ぶつむじ風
風が遊んでいるのか落葉が遊んでいるのか、広い境内に落葉の渦が、、、。(2020年冬詠)
冬満月雪降る中のうす明かり
昨日の朝は積雪がありました。今シーズンの初雪です。それで昨年の雪の句を探していたらこの句が。あれっ?昨夜も月がきれいだったぞ、と思い暦を見ると、なんと、今日が満月。偶然ですが面白いものです、、、。(2020年冬詠)
捨つるもの捨てて冬田の薄煙
そろそろ年末の大掃除、と思うのですが思うようには進みません。掲句は昨年、ゴミ出しの後に見た冬田の煙、あの色はたぶんゴミを焼いた煙、、、。(2020年冬詠)
川越しに手を振るマスク美人かな
川を挟んだ向こう岸で手を振ってくれているマスクの女性、誰だったかは書かずにおきましょう、、、。(2020年冬詠)
凍雲の速さが風の強さかな
寒くなってきましたね、、、。(2020年冬詠)
その数の光返せり冬木の芽
我が家のちょうど二階の窓の高さに咲く辛夷の木があります。今年は全く咲かなかったのですが、落葉が終わった今その木に新しい冬芽が見えています。大きめのビロードのような芽がたぶん花芽でしょう。来年の春が楽しみです、、、。(2020年冬詠)