採る柚子の己が刺にて匂ひ立つ

柚子は歳時記では秋の季語ですが、今日は冬至なのでこの句を。昨年実家に帰った時に思い立って柚子を採りました。何十年ぶりだったでしょうか、採り方が下手なもので途中で他の枝の鋭い刺がブスリ、そのせいで手にした時にはあの新鮮な良い匂いが、、、。(2020年冬詠)

冬満月雪降る中のうす明かり

昨日の朝は積雪がありました。今シーズンの初雪です。それで昨年の雪の句を探していたらこの句が。あれっ?昨夜も月がきれいだったぞ、と思い暦を見ると、なんと、今日が満月。偶然ですが面白いものです、、、。(2020年冬詠)

その数の光返せり冬木の芽

我が家のちょうど二階の窓の高さに咲く辛夷の木があります。今年は全く咲かなかったのですが、落葉が終わった今その木に新しい冬芽が見えています。大きめのビロードのような芽がたぶん花芽でしょう。来年の春が楽しみです、、、。(2020年冬詠)