一葉忌舞台に開く時雨傘

今日は一葉忌、樋口一葉の忌日です。昔々、学生時代にバイト代無しの代わりに無料で舞台が見えるという条件に誘われて行った「にごりえ、たけくらべ」の大道具組み立てのアルバイト。その舞台で杉村春子さんが下がる時に片手で和傘を開いた時の所作の見事さ、今でも忘れられません、、、。(2020年冬詠)

木の葉時雨きらきら日差返しつつ

窓から見えるのは山ばかり。色づいた雑木たちが落葉の季節を迎えている。その雑木たちを縫うようにして降り注ぐ日差の中を、落葉が切れ目なくきらめきながら降ってくる、、、。(2020年冬詠)