終電車霜夜の静寂破り過ぐ

終電車の通るのは午後十時十分ごろ、霜の夜の外はもうジンジンと冷えています。寒いですが星が瞬いてきれいです。そんな静けさを破って、たいてい誰も乗っていない終電車が我が家の裏を過ぎて行きます、、、。(2019年冬詠)

霜の夜を走りてかろし猫の鈴

しんしんと言う音が聞こえそうな霜夜、突然部屋の外を軽やかに過ぎる鈴の音がした。例年節分を過ぎると待っていたように猫の恋が始まり、牽制しあう雄猫の声に夜の静寂が破られる。そろそろだろう、雄猫どもがそれに備えて雌猫にめぼしを付けて回るのは、、、。(2012年冬詠)