花は葉に一本桜風に鳴る

最近売り出し中の県北の山間部にある一本桜、ちょっと遅かったようで既に葉桜、風の強い日でした。桜の近くに古いお墓がいくつかありました。そう言えば有名な醍醐桜の近くにも古いお墓があったように記憶しています。今で言えば樹木葬、桜の近くで眠るのも悪くありませんね、、、。(2021年春詠)

触れし手に木肌のぬくみ桜かな

四月一日、西東三鬼の忌日です。三鬼に「花冷えの城の石崖手で叩く」の句があります。かつて三鬼が遊んだ城山の石崖です。懐かしさが表れていますね。掲句は私の駄句、桜の頃の、感慨としては近いものだと思いますが、なかなか、、、。(2021年春詠)

桜より老いて一人の桜守

樹齢何百年という桜になると当然ながら桜守は一人ではない。代々受け継いで桜守を続けていくのだろう。年齢は桜よりも若いが実際老いているのは桜守、後継者がいないと悩む姿がテレビの桜中継にあった、、、。(2020年春詠)