走蕎麦旅の初めの腹支度

昨日の続きです。早い時間で他に客もいなかったので、注文した品を運んでくると亭主はそのまま腰を据えての蕎麦談義、若そうに見えるのによく勉強されておられる。味もそこそこ、話もそこそこ面白いが長居は無用、「次の予定が」と告げて早々に店を後に、、、。(2023年秋詠)

道標たどりて蕎麦屋文化の日

人づてに聞いた蕎麦屋さんへ。農道沿いの辺鄙な所、ほんとにこんな所に?と走って行くと道べりにお店の名前を書いた小さな道しるべ。そこからさらに田圃沿いに、道しるべを見つけては走る事三度、たどり着いたのは元農家の普通の民家。門の外を作務衣姿の男がうろうろしているので聞くと亭主らしい。「いいですよ、ちょっと早いけど開けましょうか」と入れてくれた、、、。(2023年秋詠)

老ひし眼の瞑りて見ゆる銀河かな

田舎に帰れば光が少ないから銀河が見えるだろうと、帰る度に夜空を見上げるが、なかなか適した天候に巡り合わない。そこで思いついたのがこれ、確かこの辺と夜空を仰いで眼を瞑ると、、、。(2023年秋詠)

電球色のLEDやそぞろ寒

蛍光灯には水銀が使われているからと言う理由で数年後には無くなるらしい。フィラメントの裸電球はコストパフォーマンスが悪い。LEDにすれば安くて明るいのだが、あの煌めき感がもう一つ好きになれない。読書にはやはり裸電球が一番のような気がする、、、。(2023年秋詠)