今日から秋場所です。掲句は昨年TVで見た秋場所の国技館の壁の貼紙の文句そのままです。あ、テッポウじゃあなくてデッポウなんだ、と、変な事に感心したのです、、、。(2024年秋詠)
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警笛の谺の走る秋の山
警笛の谺は年中走っていますが、透明感を増した空気の関係ですかね、秋のほうがきれいに聞こえます。と言っても残暑が終わってからの事ですけれど、、、。(2024年秋詠)
虫の闇分けてゴトゴト終列車
昨日に続けて虫の闇です。こちらは我が家の裏を走る終列車、もちろん一両だけです、、、。(2024年秋詠)
聞き分くる声のいくつや虫の闇
叢で鳴いている虫たち、わかるのはわずか、ほとんどは姿も分からない。文部省唱歌の「虫のこえ」、最初のマツムシから躓いてしまう、、、。(2024年秋詠)
秋暑し鴉の運ぶレジ袋
結局悪いのは人間なんで、どうしてマナーが守れないんだ、余計に暑さを感じてしまう、、、。(2024年秋詠)
心地よく濡らす二の腕秋の雨
強くもなく弱くもない雨が傘を持たない半袖の二の腕を濡らす。秋の暑さにちょうど良い雨。去年の秋も暑かったなあ、、、。(2024年秋詠)
画の如く盗人萩の裾模様
萩の名がついているだけあって花はきれいです。元畑に群生している所は見ごたえがあります。問題はその後、実となると見事なひっつきむしとなるのです。花の時と違って所在が分かりにくく、花に気を取られている間にズボンの裾に一列にベットリと、、、。(2024年秋詠)
朝露に背中ぬらして猫帰る
朝からどこへ行ったのかと思っていると戸の外で声がする。「ハイハイお帰り」と戸を開けてやる。この時期の早朝は朝露が多い。その中を通って帰るものだから背中はべっとり。入ると当たり前のように拭いてくれるのを待っている。用意していたタオルで二三回拭いてやると満足して餌を食べに行く、、、。(2024年秋詠)
門番の如く門扉のいぼむしり
開けようと手を伸ばした門扉の上に大きなカマキリが門番のようにこちらを睨んでいる。一瞬ドッキリしたが「おいおい、こっちが主だよ」と刺激しないようにそっと門扉を開けた、、、。(2024年秋詠)
我が足を打てば秋の蚊手を染むる
ふと見ると半ズボンの足に黒い影、すかさず無意識に手が動いてピシャリとヒット。手の平につぶれた黒い影と赤い血のしみが残る。やや置いて足にじわりとかゆみがやって来る、、、。(2024年秋詠)