ほととぎす程よき距離に向山

数は減ったけど今年もまた聞けるかな。現役で働いていた頃は、さあ出勤と玄関を出ると聞こえて来る声が楽しみでした。夏を告げる声、ちょっと耳をすませば聞こえる距離が、ホトトギスにはちょうど良い、、、。(2018年夏詠)

色とりどり牡丹の数の傘さして

季節は牡丹から芍薬に移りましたが、そう言えば今年は見なかったなあ。杭に開いた傘が括りつけてあって、その下に見事な牡丹の花。その数が年ごとに増えて、去年は傘も色とりどりに、、、。(2018年夏詠)

深曇る空より垂れて棕櫚の花

昔は田舎ならどこにでもあったと思う。それは棕櫚縄であったり、葉っぱを使った蠅たたきだったりの需要があったからだろう。私の実家の前にも一本植えられていて毎年毎年伸びて行ったが、高くなり過ぎたのか、百姓を止めたからか、気づいた時には切られていた。掲句は車で走っていて見かけた棕櫚の木、傍にある廃屋の屋根よりも高く、花房の黄色が際立って見えていた、、、。(2018年夏詠)