廃屋を閉ざすが如く茨の実

散歩途中にある砕石場跡地の廃屋、周囲がしだいに草木に覆われて見る影もない。道べりにある入口の前に野茨がちょうど有刺鉄線のように生えていて、鍵も無く半ば開きかけたドアもこれじゃあ泥棒も入れまいと言った感じになっている。その野茨に赤い実が、、、。(2019年秋詠)

実山椒日差かたむく杣の家

家の裏の土手にある山椒の木が大きくなって真っ赤な辛そうな実がたくさん生っている。試しに口に入れて噛んで見たら舌の先から唇までしびれるぐらい辛かった。不思議なもので、その辛い実を鳩が食べに来る。棘のある枝の中に入り込んでこっそりと啄んでいる。そんなに食べたら身体中がしびれてしまうぞと思うのだが、どうやら平気なようで、見つかると普通に飛んで逃げて行く、、、。(2019年秋詠)