朝からそんなに煙草をふかして「身体に悪いから止めなさい」と言ってあげたいけど言えない元喫煙者、、、。(2022年冬詠)
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三匹の侍然と着ぶくれて
去年まで朝の散歩で出会っていた散歩仲間らしい男三人連れ、どういう訳か今年は会わなくなった。一人は私より若そうながっしりした体格の男、一人は背の高いひょろりとした男、もう一人は一番年上らしい小柄な男。三人三様に着ぶくれて、横一列で歩いて来るとそれなりに絵になっている。すれ違う時に挨拶を交わすだけだが、会わないとなると気になる。どうされているのか、、、。(2019年冬詠)
着ぶくれて露座売並ぶ河畔かな
昨年暮れの倉敷美観地区での句です。美術館あたりの河畔に並ぶアクセサリーを売る露店、寒いにつけ暑いにつけすっかり風景に溶け込んだ存在でした。それが今年は禁止になったとか。細かい理由は分かりませんが、あの風景が好きだった者にとっては寂しいかぎりです、、、。(2019年冬詠)
警備員着ぶくれロボットさながらに
昨年は何度もこういう人を見ました。それに比べると今年の暖冬はありがたいでしょうね。交通整理の旗を振る姿が明るい。ご苦労様です、、、。(2018年冬詠)
着ぶくれし人着ぶくれし人を連れ
散歩の途中で時々出会う女性の二人連れ、どちらも暖かそうな防寒着姿、、、。(2018年冬詠)
自転車も人も老いたり着ぶくれて
近所の女性から「自転車の小父さん」と呼ばれるようになって久しい強面の小父さん。自転車の後に雨傘、頭には鳥打帽、黒の革ジャンパー、臙脂色のズボンのが定番のスタイルで、黙々と自転車を漕いで仕事(たぶん)に向かう。帰りには自転車の前かごに数点の買物を入れて、やはり同じように黙々と自転車を漕いで、、、。その小父さんを久しぶりに見かけた時の句。革ジャンがダウンの防寒着に変わり、自転車が漕ぐ度にガシャコン、ガシャコンと音を立てていた。強面に変わりはないが、心なしか年老いて見えた、、、。(2017年冬詠)
露座売の着ぶくれてなほ寒さうに
掲句、昨年の11月23日の日付、倉敷美観地区での句です。昨年はだいぶ寒かったのでしょうね。今年は暖冬、と言われてその気になっている内に、じわりじわりとやって来ましたね、寒気が、、、。(2017年冬詠)
ヨガマットくるくる巻いて着ぶくれて
一目でヨガ教室へ通うと分かるご婦人方、それぞれにくるくる巻いたマットを持って教室へと消えていく。教室の中は暖かいのだろうか、そうでないとあのままではポーズもままならないだろう。と思えるほどに着ぶくれて、、、。(2016年冬詠)
着ぶくれを極めトイレのままならず
昔に比べると防寒着もずいぶん進歩しましたね。薄くて暖かい下着は常識になってしまいました。それを重ね着して、セーターを着て、さらに一番上にはダウンのモコモコの上着、結局昔よりも着ぶくれているような、、、。(2016年冬詠)
園児らの赤青黄色着ぶくれて
倉敷の美観地区あたりを吟行するとよく園児の集団に出会う。色とりどりの防寒着で、なんだか集団が大きく見える。保母さんは余計に大変そう。それにしても子供は元気、、、。(2015年冬詠)