遠くの山の稜線の上に小さく飛び出た普段は気づかない塔らしき物が見える。高圧鉄塔かな、テレビ塔かな、やっぱり高圧鉄塔だろうとあれこれ考えてみる。それにしてもあれが見えるとは、年老いたこの眼もまんざら捨てたものじゃあないぞ、と、、、。(2024年秋詠)
投稿者: 牛二
ででぽぽの声秋冷の朝の空
もう少し寒くなると朝の霧も邪魔者となりますが、やっと涼しくなりだしたこの時期にはありがたいものです。霧に合わせたように山鳩の声が聞こえます。数もこの時期増えるような気がします、、、。(2024年秋詠)
天高し魂吸はれゆく如く
とある秋晴れの日の空を見ての感慨、言う事なし、、、!(2024年秋詠)
通夜帰り街灯りにもある秋思
故郷での通夜に出ての帰り道、いろいろな事を想いながら田舎道を抜け街を抜けまた田舎道を抜けを繰り返す。昼間とはまた違った風景が秋思を誘う、、、。(2024年秋詠)
贖罪の如く草抜く秋の庭
昨年の秋口、実家での句。いつもほったらかしで済みません、と、、、。(2024年秋詠)
四股デッポウ厳禁秋場所国技館
今日から秋場所です。掲句は昨年TVで見た秋場所の国技館の壁の貼紙の文句そのままです。あ、テッポウじゃあなくてデッポウなんだ、と、変な事に感心したのです、、、。(2024年秋詠)
警笛の谺の走る秋の山
警笛の谺は年中走っていますが、透明感を増した空気の関係ですかね、秋のほうがきれいに聞こえます。と言っても残暑が終わってからの事ですけれど、、、。(2024年秋詠)
虫の闇分けてゴトゴト終列車
昨日に続けて虫の闇です。こちらは我が家の裏を走る終列車、もちろん一両だけです、、、。(2024年秋詠)
聞き分くる声のいくつや虫の闇
叢で鳴いている虫たち、わかるのはわずか、ほとんどは姿も分からない。文部省唱歌の「虫のこえ」、最初のマツムシから躓いてしまう、、、。(2024年秋詠)
秋暑し鴉の運ぶレジ袋
結局悪いのは人間なんで、どうしてマナーが守れないんだ、余計に暑さを感じてしまう、、、。(2024年秋詠)