戦に破れし猫に冬日向

強いのだか弱いのだか分からない我が家の猫。他所の猫が現れるようになると数日間戦に出て行く。手傷を負った時もそうでない時も、戻って来ると今度は数日間死んだように眠って過ごす。勝ったとも負けたとも言わないが、他所の猫は来なくなるので、たぶん勝ったのだろうとひいき目に見ている、、、。(2021年冬詠)

鯛焼の餡の気分の寝床かな

真冬になれば電気毛布を使いますがまだそこまで寒くありません。少々重くても布団を重ねて中でじっとしていれば十分暖かで心地よいのです。さしあたり鯛焼きの餡子のようなものだなと、ふと、、、。(2021年冬詠)

宅配のバックする音師走空

覚えているもの、郵便配達のバイクの音と宅配のトラックの音。ネットでの買物が増えて、今では宅配の業者まで分かる始末。ですが、この時は散歩途中で聞こえた他所のお宅へバックする音、お歳暮かな、、、。(2021年冬詠)

潰えゆく枯蟷螂の緩慢に

カマキリに限った事ではないが、寒さを増して行く季節の中で、次第に動けなくなって行く昆虫を見ると、本当に可哀そうに思う。本当は逃げたいだろうに動けない。それでも手を触れるとやっとの事で足が動く。そんな自分をどんなふうに思っているのだろうか、、、。(2021年冬詠)