庭先の梢に巣箱小鳥来る

車で走っていて見かけた景。庭先に枝打ちをしてスッキリした樫木らしい高い樹が数本並んでをり、巣箱がかけてあるのが見えた。実際はどうか知らないが、そこに小鳥が来ている景を想像すると楽しい、、、。(2021年秋詠)

故郷へいざなふ如く盆とんぼ

子供の頃の事ですが、周囲の大人たちは「赤とんぼ」と言わず「盆とんぼ」と言いました。「ぼんとんぼ」ではなく「ぼにとんぼ」です。この齢になって、なんとなく分かるようになってきました、、、。(2021年秋詠)

とんぼうに話せば顔を傾げけり

さすがに人がいる所ではできないが何にでも話しかけてみる。ほとんど無視されるが、蜻蛉に話しかけると時々顔を傾げる。まるで、「ん?何の事?分からんのだけど?」とでも言っているように見える、、、。(2021年秋詠)

傍にすぐ山ある暮し秋の蝉

カレンダーに赤い文字、「?、休み?」と思って添えられている小さな字を見ると、「山の日」と書いてある。そう言えば先月には「海の日」もあったなあ。どちらも昔は無かったなじみの薄い休日。山の日なんて俳句に詠んだ記憶がない。で、実家でのこんな句を、、、。(2021年秋詠)

挨拶は手だけでよろし秋暑し

話をするのも嫌になるほどの暑さ、近づいてくる話好きの知人、今更道を変えられないし、と思っていると知人に変化が、ポケットからスマホを取り出し耳に、ナイスタイミング、片手を上げて一応挨拶、、、。(2021年秋詠)