梅二本あれば梅園匂ひけり

梅園の看板があるので車を止めてみたが近くに見える梅の木は二本だけ、それでも梅の馥郁たる香りが満ちているから少し入ればもっと多くの梅の木があるのかも知れない、と思っただけでまた車を走らせた、、、。(2024年春詠)

梅老いし花の少なし匂濃し

父が子供の頃にすでにあったという梅の古木。さすがに弱っているが毎年花を付けてくれる。何とかしてやりたいと二年ほど前から肥を入れたり剪定をしたりしている。今年はどうかなと先日帰ってみると、この冬の例年にない天候不順のせいで、まだ蕾だった。しかし蕾の数は昨年よりも多そうに見えた。「よしよし、明日手入れをしてやろう」と思っていたら翌日は雨で、結局何もせずにそのままで帰ってしまった。このところの気候で、もうそろそろ咲いている頃だろうと思うが、、、。(2024年春詠)

まず一輪咲いて華やぐ梅古木

毎年咲くのを楽しみにしていた散歩途中の菜園脇にある梅の古木。老人の腰のように曲がった幹の先が地に着きそうで、そこからまた上に向いて新しい枝を伸ばして花をつける。毎年冬の間に周囲にあるもろもろの果樹と一緒に見事に手入れをされて、まさにプロの技と感心していた。それが今年はある時に跡形もなく消えてしまった。切株もなく、以前からそうであったように大地が広がっている。古木に何か事情があったのだろうと思う。残念だが、ある意味この片付け方も見事、プロの技だ、、、。(2022年春詠)

梅の木の我より老いて花少し

実家の梅、父が子供の頃にあったと聞いた木だからかれこれ百年ほどになるのでしょう。さすがに数は少ないですが毎年花をつけてくれます。私の幼少の頃を知っている木だと思うからでしょうか、眺めているとなんだか語り掛けられているような気がしてくるから不思議です、、、。(2020年春詠)