まず一輪咲いて華やぐ梅古木

毎年咲くのを楽しみにしていた散歩途中の菜園脇にある梅の古木。老人の腰のように曲がった幹の先が地に着きそうで、そこからまた上に向いて新しい枝を伸ばして花をつける。毎年冬の間に周囲にあるもろもろの果樹と一緒に見事に手入れをされて、まさにプロの技と感心していた。それが今年はある時に跡形もなく消えてしまった。切株もなく、以前からそうであったように大地が広がっている。古木に何か事情があったのだろうと思う。残念だが、ある意味この片付け方も見事、プロの技だ、、、。(2022年春詠)

梅の木の我より老いて花少し

実家の梅、父が子供の頃にあったと聞いた木だからかれこれ百年ほどになるのでしょう。さすがに数は少ないですが毎年花をつけてくれます。私の幼少の頃を知っている木だと思うからでしょうか、眺めているとなんだか語り掛けられているような気がしてくるから不思議です、、、。(2020年春詠)

奔放に育ち空家の梅真白

「桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿」なんて言いますが、まさにそうだと思ったのがこの梅でした。空家になって何年になるのでしょう、伸び放題に伸びて自由に花をつけた梅のなんときれいなこと!掲句は昨年、県北で梅が咲くのはもう少し先になります、、、。(2017年春詠)

セールスと話してをれば「あ、梅が!」

我が家の門のところから隣家の梅の木が見えます。面倒なのでセールスの方とは出来るだけ門の所で対応するようにしているのですが、この日もそうやって話していた私の目の先のその木に二、三輪の梅の花、思わず声が出てしまいました。「えっ?」「ほら、あそこ!」、何だか本気で聞いていないのが分かったみたいでその後は、、、。(2017年春詠)

奔放に育ち空家の梅の花

今日は啓蟄、待ちきれない虫はもう出ていますね。昨日はナメクジを見つけてしまいました、、、。掲句、通りがかりに見た空家らしき家の、塀の中の奔放に伸びた梅の花。桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿なんて言われますが、なかなかどうして、伸び放題の梅も元気があってよろしい、、、。(2016年春詠)