しっかり目を覚ましてから鳴きなさい!と言ってやりたくなるような蛙の声、、、。(2023年春詠)
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どかす葉の下より蛙コンニチハ
よくあるんですよ、こんな事が。もう少し前ならもう一度葉っぱを掛けたり、土に埋め戻したりするのですが、この時期ならもう大丈夫。「ゴメン、ちょっとどいてよ」と心の中で言いつつ構わず作業、蛙もさっさと逃げてくれます、、、。(2022年夏詠)
湧く如く雨呼ぶ蛙鳴き始む
五月です。蛙の声が蛙を呼び賑やかな夕方、昨年の句です。二三日は何とか空が持ちそうですね。と言って、どこかに行くあてもないのですが、、、。(2022年春詠)
土出でしばかりか濡れてやせ蛙
あまりの暖かさに時々蛙の声が聞こえてきます。今年は早いですね。掲句は昨年の初蛙、冬眠の間に脂肪を使い果たしたのかやせっぽちでした。私が掘り出したわけではありませんよ。念のため、、、。(2022年春詠)
柄杓にて蛙汲み出す甕の底
雨水受けに置いている甕、水は日々の水やりで使います。なぜか蛙がよく入ります。水と一緒に汲み出そうとするのですが、器用に柄杓を避けて泳ぎ回ります。それもこれまで、さすがに水面が下がり、水が少なくなるとこちらの勝ちになります、、、。(2021年春詠)
雨風に声が声呼ぶ蛙かな
一匹が鳴きだすとあっちでもこっちでも、、、。(2020年春詠)
店の戸に「蛙の卵あります」と
通りがかりに見かけた県北の小さな街のよろず屋風のお店の入口の貼紙、、、???。(2020年春詠)
住みつきし蛙どかせる柄杓かな
水遣り用のバケツ、使おうとすると残り水の中に蛙が、、、。(2020年春詠)
土掘れば迷惑さうな蛙の眼
生えて来た雑草を取りたかっただけで、全く悪気は無かったのです。慌てて土ごと埋め戻しましたが、さてあの蛙、その後どうなったか、、、。(2018年春詠)
水ありて命湧きけり蛙鳴く
川の流れが分岐して土手のすぐ下に細い流れが出来ている。細いけれど流れは豊か、軽やかな音を立てて流れている。春になるとその音に蛙の声が加わる。鳴いている位置が良いのだろうか、ケロロケロロと水音に負けないぐらい軽やかな声、、、。(2017年春詠)