今年一年も私の駄句にお付き合いいただきましてありがとうございました。いつ途切れてしまうかと思いつつの一年でした。そんな中で来年はどうなることやらと思いつつ見つけたのが少し前のこの句、解体途中で年末を迎えたビルです。最近見ていないですが、きっと新しいきれいなビルになっていることでしょう。皆さま良いお年を、、、。(20218年冬詠)
カテゴリー: 2018
今年はや反省ばかり鬼やらふ
節分です。去年は正月から反省する事ばかりでした。今年は?同じような感じかな、、、。(2018年冬詠)
電線の春待つ鵙の声やさし
春が近くなると鵙は見かけによらず優しく呟くような声で鳴くようになる。聞いただけでは鵙とは分からない。あまりに佳い声なので見上げると、立派な大きな鵙。何だか騙されたような気が、、、。(2018年冬詠)
待春の畑に燃やす豆の殻
そろそろ春の準備が始まっている。畑の枯れた雑草と一緒に残されていた収穫後の豆殻が燃やされている。豆殻は燃やすとパチパチと爆ぜる音がして良く燃える。いかにも待春の火という感じがする、、、。(2018年冬詠)
早梅や窓より漏るる女声
梅の花を見つけて立ち止まった道沿いにお宅の、閉まった窓の中から聞えてきたのは女性同士の話し声。しばらくとどまってゆっくりと花を観察したかったのですが、なんだか立ち聞きしているような気分になって、早々にその場を離れてしまいました、、、。(2018年冬詠)
近づけば離れて川の浮寝鳥
川の中の数羽の鴨が羽根の中に首を入れて眠っている(ように見える)。脅かすつもりはさらさら無く、静かに側を通り過ぎようと歩いて行くと、どの鴨もその姿のまま静かに岸を離れていく。それも、こちらが近づいた分ほどの距離を、、、。(2018年冬詠)
明るくて暗くて雪の夜明かな
いつもと違う明るさ、暗さ。雪の積もった朝はいつもこんな感じ。これも昨年の句、、、。(2018年冬詠)
雪に跡今宵も猫の出掛けたる
どうやら今年は雪を見ないまま春を迎えそうな気がしています。掲句は昨年の雪の夜、、、。(2018年冬詠)
探梅の鳥の誘ひのまま奥へ
まだ早いと思いつつ出掛けてみた昨年の梅林、案の定梅はまだでしたが、、、。(2018年冬詠)
寒鯉の動かぬほどの動きかな
動いているような、動いていないような、水の流れがある所にとどまっているのだから少しは動いているのかな。それとも水底に張りついているのかな、、、。(2018年冬詠)