解体のビルの半分年詰まる

今年一年も私の駄句にお付き合いいただきましてありがとうございました。いつ途切れてしまうかと思いつつの一年でした。そんな中で来年はどうなることやらと思いつつ見つけたのが少し前のこの句、解体途中で年末を迎えたビルです。最近見ていないですが、きっと新しいきれいなビルになっていることでしょう。皆さま良いお年を、、、。(20218年冬詠)

早梅や窓より漏るる女声

梅の花を見つけて立ち止まった道沿いにお宅の、閉まった窓の中から聞えてきたのは女性同士の話し声。しばらくとどまってゆっくりと花を観察したかったのですが、なんだか立ち聞きしているような気分になって、早々にその場を離れてしまいました、、、。(2018年冬詠)

近づけば離れて川の浮寝鳥

川の中の数羽の鴨が羽根の中に首を入れて眠っている(ように見える)。脅かすつもりはさらさら無く、静かに側を通り過ぎようと歩いて行くと、どの鴨もその姿のまま静かに岸を離れていく。それも、こちらが近づいた分ほどの距離を、、、。(2018年冬詠)