昨年の敬老日、たまたま出かけて走っていた山中の小さな村で、軒下に出された国旗を見つけました。昔は普通に見かけたものですが、ずいぶんと久しぶりの光景でした。それも敬老の日、きっと村を上げての行事なんかもありそうな、そんな雰囲気の村でした、、、。(2023年秋詠)
老ひし眼の雲も銀河も一緒くた
如何ともし難い老化現象、昔はこうでは無かったと、、、。(2023年秋詠)
鍾乳洞出でて見上ぐる天高し
鍾乳洞もいろいろ行きましたがこれは井倉洞での句。とは言えどこの鍾乳洞でも外に出るとつい空を見上げてしまいますね、、、。(2023年秋詠)
死を漁る路上の鴉秋暑し
これも食物連鎖の一つ、このおかげで路上がきれいになる、、、。(2023年秋詠)
松手入ときに鋏の躓きぬ
まだまだ暑いですが、そろそろ始めないと冬に間に合わないと、庭仕事を始めました。掲句は他所のお宅の庭師さんのお仕事、プロの仕事ぶり、、、。(2023年秋詠)
葛の葉の裏返りたる残暑かな
また残暑の句です。いつまで続くのでしょうね、今年の残暑、、、。(2023年秋詠)
秋風や音せぬほどの木々のゆれ
これも秋風、心地よい、、、。(2023年秋詠)
休田の草の穂稔る豊の秋
掲句は昨年ですが、今年も暑かったせいか植物(特に雑草)は立派に育っていますね。そこら中が豊の秋です、、、。(2023年秋詠)
庭の秋ペットの数の墓の石
我が家で亡くなったペットは庭に埋めてやります。その上に小さな石を置いて、これがお墓の代わりです。長い間に増えすぎて、最近はどれがどれだったかあやふやになって来ました。場所も無くなって来たし、今居るにゃんこで終わりかな、、、。(2023年秋詠)
防鳥テープきらりきらりと秋日かな
田圃に捩った形で張ってあって、風が吹くと光が走るように見えるテープ、あれを防鳥テープと言うのだそうです。今でも時々見かけますが昔に比べるとずいぶん減りました。雀が減ったからかな、農家の方が大らかに雀ぐらいと思われるようになったのかな、、、?(2023年秋詠)