雨上がりの少しの間は残暑もお預け、半袖の腕がひんやりと、、、。(2025年秋詠)
ランナーの足音重し秋暑濃し
休日の朝になると出会うランナーが数人。その中の一人。もう何年にもなるが、この日ばかりは足音を重そうに感じた。歩いていても暑いのだから、まして走れば無理もない事だろう、、、。(2025年秋詠)
また一つ消えし村の灯天の川
掲句は昨年。今年も先日帰省した夜にまた灯りが減ったような気がして、次の日に行った墓地で、新しい文字が刻まれている墓石を見つけてしまいました。やはりそうだったかと、、、。(2025年秋詠)
銀漢へ夜間飛行の点滅灯
天の川(と思える辺りへ)飛行機の点滅灯が近づいて行く。天の川が昔のようにはっきりとは見えないが、やはり齢のせいが大きいかな、、、。(2025年秋詠)
力より技一つ欲し南瓜切る
去年はカボチャが沢山採れて沢山切りました。何度切っても難しい。何か簡単に切る技が有りそうに思うのですが、、、。(2025年秋詠)
蟋蟀の声近くにも遠くにも
雨上がりの庭、あっちでもこっちでもコオロギの声が軽やか、、、。(2025年秋詠)
朝かなかな夢の底より鳴き始む
いきなり間近な庭の木のあたりからする蜩の声で目が覚めた。蜩とは思えない程の大きな力強い声。もしかしたら羽化したばかりの蜩の、第一声だったのかも知れない、、、。(2025年秋詠)
黙祷の他にすべ無し終戦日
戦争を知らない子供たちの我らも今や後期高齢者、世界を見渡せばきな臭い事ばかりですが、どうかこのまま平和な日本でありますように、、、。(2025年秋詠)
人間の音の少なき盆休み
お休みの所が多いからいつもに比べるとやはり静かです、、、。(2025年秋詠)
野に果てしものの臭ひか秋旱
乾ききった大地の臭いに何か別のものが混じっている。何かの死臭、のような気がする臭いだが確かめる勇気は無い。数メートル歩くと臭いは感じなくなる、、、。(2025年秋詠)