暑い日が続きますが、それでも時々何となく秋が近づいてくるような気がする風の吹いてくる事があります。掲句は昨年のそんな日の脚立の上で、、、。(2024年夏詠)
看板の「凸凹注意」夏の草
散歩に行く土手上の道が大型トラックが通るせいでずいぶん傷んでいる。そろそろ直せば良いのにと思っていたある日大きな看板が立っていた。いよいよ工事かと思って近づいてみると大きな字で「凸凹注意」と書いてあった、、、。(2024年夏詠)
草刈の音止みやをら青大将
実家での草刈。去年青大将を見たのは確かこの辺り、と気を付けながら草刈機のエンジン音を響かせる。が、それらしい姿は無く無事に草刈終了。ちょっと一休みとペットボトルを開けていると、出てきた出てきた!大きい!たぶん去年の青大将、、、。(2024年夏詠)
汲み置きのバケツに育つ根無草
用水路の水をバケツに汲んでおいたらいつの間にかいくつも浮草が育っている。そんなに長い間おいていたつもりは無いのだけれど、、、。(2024年夏詠)
プール楽し両生類のごとく浮き
背浮き伏し浮き基本です。年中行っているのに今さらですが、プールは一応夏の季語、、、。(2024年夏詠)
蝿叩一打ピシリと決まりけり
最近使う事が少なくなった蠅たたき。それでもいざという時のために壁にかけてある。音と共に一打で仕留めた時にはそれなりに気分が良い、、、。(2024年夏詠)
朝涼の猫の勤しむ毛づくろひ
ちょっとだけ涼しい朝、猫が丁寧に毛づくろいをしている。「お前は毛皮を着てるから大変だね。今日もすぐに暑くなるぞ」なんて言っても知らんふり、、、。(2024年夏詠)
大青田干されて土のにほひかな
あれ!もう土用干しか!と思ったのは五日前。今年の梅雨明けはずいぶん早かった。それも関係しているのか、もう田圃の土用干しが始まっている。先日まで覗くとオタマジャクシが右往左往していた田圃に水が無く、幾筋も割れ目ができて、土のにおいがしてくる。この時期に水を抜いて干してやると稲の根が張って丈夫に育つそうだ。少しは苦労したほうが良いのは人間と同じか、、、。(2024年夏詠)
涼しさを貰ふ隣家の風鈴に
我が家まであと数歩の所で待っていたかのように鳴る隣家の風鈴。久しぶりに聞いた気がする。風鈴も悪くないなあ、、、。(2024年夏詠)
裏戸より入る生家や夏の草
私の生家ではありません。某詩人の生家を訪れた時の句です。私の生家も古いですが、それよりも古い、当時の様式のよくわかる建物でした。その公開されている生家、なぜか裏の勝手口が入口に、、、。(2024年夏詠)