山笑ふ五合目からのシャトルバス

備中松山城のシャトルバス、五合目から八合目(ふいご峠)までのようです。実際は平日だったのでふいご峠まで自家用車で登れました。もう何年も前の事です。ふと思い出して句にしたのが昨年、、、。(2023年春詠)

戴きし全き空に山笑ふ

暖かくなりましたね。青空の下で山が笑っています。松や杉の常緑樹の山はそうでもありませんが、雑木山は山全体がもやもやとして、ことに笑っている感がありますね。山が笑うとはうまい事を言ったものです、、、。(2022年春詠)

林立の発電風車山笑ふ

もう二年近く、毎朝眼の運動をしています。そのせいか最近遠くの山が良く見えるのです。山上の鉄塔らしき物、建物らしき物を見つけて、何だろうと想像して楽しんでいます。掲句の山はもう少し近く、発電風車は良いのですが、いつのまにか周囲がはげ山に、、、。(2018年春詠)

鳥よりも巣箱の多し山笑ふ

早島公園の頂の広場には周囲に植えられた木々に巣箱がたくさんかかっています。ですが、夜になると戻ってくるのか、昼間はほとんど鳥の姿を見ることがありません。低い位置にも巣箱があるので、中を覗いて見たい誘惑もありますが、良い大人ですからそんなことはしません、、、。(2016年春詠)

山笑ふ産毛のごとく雑木伸び

伐採された山に新しい木々が生え始めている。山を人間の頭に例えるなら、ちょうど禿げた頭に生えた産毛程度ではなかろうか、とふと考えた。もっとも人間の禿げ頭が再生することはめったに無いが、こちらは強い。ふさふさと、確実に勢力を広げて行く、、、。(2016年春詠)