最近は自転車も乗っている人のスタイルも洗練されていていかにも気持ちよさそう。とも言えず、山道の上りはやっぱり苦しそう。サングラスの奥に必死の形相が垣間見えますね、、、。(2017年春詠)
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鳥よりも巣箱の多し山笑ふ
早島公園の頂の広場には周囲に植えられた木々に巣箱がたくさんかかっています。ですが、夜になると戻ってくるのか、昼間はほとんど鳥の姿を見ることがありません。低い位置にも巣箱があるので、中を覗いて見たい誘惑もありますが、良い大人ですからそんなことはしません、、、。(2016年春詠)
山笑ふ産毛のごとく雑木伸び
伐採された山に新しい木々が生え始めている。山を人間の頭に例えるなら、ちょうど禿げた頭に生えた産毛程度ではなかろうか、とふと考えた。もっとも人間の禿げ頭が再生することはめったに無いが、こちらは強い。ふさふさと、確実に勢力を広げて行く、、、。(2016年春詠)
山城に膝笑ふとき山笑ふ
久しぶりに高梁の備中松山城に登った時の句です。と言っても八合目までは車、それで膝が笑ってしまうのだから、、、齢には勝てません、、、。(2015年春詠)
峰寺と言ふも麓に山笑ふ
車での通りがかりに見た道標の先に目をやると山の麓にお寺が見えた時の句です。もとは山上にあったお寺なのでしょうね、、、。(2015年春詠)
秋に見し絵描またゐる山笑ふ
国道313号線の多和山トンネルを抜けて高梁側に下りると、吉備高原の端になるのだろう、急に切り立った山が迫って来る。やっと帰ってきたと故郷を意識するのがこの辺りで、春夏秋冬絵になる風景を見せてくれる。前年の秋に道端でその山に向かって絵を描いている初老の方を見かけ、一旦車を止めたが、邪魔をしてはと思い直してその場を後にしたことがあった。山に向かって絵を描く男のいるその風景がまた一枚の絵のようで心に残った。で、そんな事は忘れて次の春に通りかかったのだが、また同じ所で同じ方が、、、。(2014年春詠)
かつて城ありし跡とや山笑ふ
もう三月、早いですね、、、。私が散歩するのは吉井川の北岸です。その散歩コースの終点と決めているところに嵯峨井堰という大きな堰があります。その対岸にせり出すようにそびえている山を嵯峨山と言います。いろいろと歴史を紐解いていくと、その昔この山上にも城があったらしい。たぶん砦のようなものだっただろうと想像は出来ますが、そう知ってから眺めると、確かに川向こうの崖は急峻で、頂上からの見晴らしも良さそう。作州盆地一円が見渡せそうな気がします。一度登ってみたいと思っていますが、その調べたときの情報では、車で登れる道はないみたいで、、、。(2014年春詠)
山頂へ車登れず山笑ふ
例によって知らない山道を走っていると、ふと見た山上に建物とパラボラアンテナが見える。なんだろう(?)行ってみるかと、ちょうど走っていたところが麓の舗装された新しい道だったこともあって、そこを目指すことにした。ナビを見てもそれらしい建物は無く、そのうち上り口があるだろうと思っていたが、一向にそれらしいところが無い。そうこうしているうちに上りだった道は下りになり、気が付けば国道まで出てしまった。まあこんなもんだろう、、、。(2013年春詠)
トンネルの中が県境山笑ふ
掲句、出張で中国自動車道を岡山県から兵庫県へと越える県境のトンネルでの句です。昔、幻の国道と言われた180号線の県境を、自転車で越えたことがあります。地図には書かれているのに峠のふもとで道が消え、後は自転車を押しての、夕立と雷鳴の中を草を掻き分けての峠越えでした。旅に出た初日のひどい話ですが、今となっては青春の懐かしい思い出です、、、。今はどうなっているのだろうとネットで見ると、迂回路と明地トンネルという立派なトンネルが出来ているようでした、、、。(2001年春詠)
山笑ふ四方にホルン響かせて
アルプス吟行での句、、、ではありません。純和風の閑谷学校吟行での句です。イベントでのホルン演奏ですが、ホルンという楽器、春の山にはピッタリの音色ですね、、、。(2011年春詠)