木の実降る小さき社に大き音

近くの神社の裏に行くといくつかの小さなお社が並んでいます。お稲荷さんもあります。お社自体は古いものですが、修復された屋根はトタン葺きです。これに木の実が落ちると大きな音がします。いきなりなもので、ちょっとビックリ、、、。(2015年秋詠)

ハロウィンの南瓜引き寄す蔓の先

捨てた種から育った南瓜だから、どんな実になるのかは全く分からないのが我が家のカボチャ。楽しみにしていたら、出来たのはオレンジ色のハロウィンで使うようなカボチャ、おやおや、去年こんなカボチャを食べたかな?と思いながら蔓を引いて収穫した時の句です、、、。(2015年秋詠)

門閉ざす蔓梅擬からませて

もちろん名前を知ったのは俳句を始めてからのこと。辞書を見ると「枝を活花に用いる」と書いてあり、写真を見ると確かに活花で何度も見たような気がする。掲句、何の気なしに立ち止まった空家の前、門のフェンスに何やら植物が絡まっている。もう何年も空家なのだろう、これじゃあ門が開かないよ。まてよ、何の蔓だろう、とよくよく見ると確かにあの蔓梅擬。なあんだ、自然の中ではこんなになるんだ、と活花との違いに驚いた時の句です、、、。(2015年秋詠)

家ぢゆうが濡れてゐるやう雪の後

昨日やっと二週間前の雪が消えました。こんなに長く残っているのも近年無かった事です。まだ少し湿っぽさが残っていますが、もう少しです。ここでこれぐらいだから雪国では大変だろうと思います。昔雪の京都で喜んでいたら、福井の人に「雪が降って楽しいと思った事なんて一度も無い」とぶぜんとした顔で言われた事があります、、、。(2015年冬詠)