言はずとも育つ南瓜に声掛けて

掲句は昨年、今年はとうとうこの時の南瓜の種からは芽が出ませんでした。捨てた種から次の年の南瓜が、と何年も繰り返しましたがとうとう途絶えてしまいました。残念、来年は新しい苗を買って一からスタートするつもりです。同じように声をかけて育てます、、、。(2022年夏詠)

今年また南瓜一つが下がる垣

今年も一つ、捨てた種から育った南瓜を収穫出来ました。芽が出るのも花が咲くのも遅く、九月に入って生った南瓜ですが、心配をよそに大きく育ちました。形も立派。後は味です。冬至まで置いておこうか、早めに食べたほうが良いか思案中、、、。(2021年秋詠)

蔓引いて出て来る南瓜また一つ

掲句は昨年の南瓜。今年も先日収穫を終えました。今年は芽が出るのが遅く、収穫できるかどうか心配していましたが、何とか二個を収穫できました。一つはちょっと若いかなと思いましたが、予想に反して美味しくいただきました、、、。(2020年秋詠)

ハロウィンの南瓜引き寄す蔓の先

捨てた種から育った南瓜だから、どんな実になるのかは全く分からないのが我が家のカボチャ。楽しみにしていたら、出来たのはオレンジ色のハロウィンで使うようなカボチャ、おやおや、去年こんなカボチャを食べたかな?と思いながら蔓を引いて収穫した時の句です、、、。(2015年秋詠)

南瓜引く八岐大蛇引くごとく

去年は捨てた種から生えたカボチャが生垣に上り、ほったらかしにしておいたら生垣の外にいくつもぶら下がって、なんだか面白い景になった。最終的には5個ぐらいはまともな大きさの物を収穫したように思う。その最終日の句、生垣の間を縫うように伸びているものだから、引こうとすると力がいる。手元で蔓を引けば離れた生垣の上あたりのカボチャが揺れる。今年は生えてこなかったから休耕となった、、、。(2016年秋詠)

生垣の南瓜蔓ごと引き寄する

ハロウィンも定着してきましたね。ちゃんとカレンダーに載っています(隣に仏滅の文字も)。日本に来ると何でもお祭りになりますね。我が家はしませんが、散歩の途中で玄関脇に例のカボチャを見かける家もあります。掲句は昨年のカボチャの収穫です。今年も採れました。まだ二つばかり残っています。冬至までもてばよいのですが、、、。(2015年秋詠)

蔓引いてごろりと南瓜現るる

今年も裏の土手に南瓜の苗を一本植えた。順調に五つ収穫して、食べたり人にあげたりしたが、さすがに南瓜ばかり食べる訳にもいかず、以後ほったらかしにしている。周囲の草も大きくなったし、そろそろ蔓を処分する頃だろう。となると、去年の掲句と同じ状況、いや去年以上になるのではないかと、捕らぬ狸の皮算用、、、。(2013年秋詠)

大南瓜仰せつかりし捌役

今年は裏の土手で南瓜が八個も採れました。少し遅かったので熟れ方が心配でしたが、何とか大丈夫でした。何個か食べました。何個かは貰われて行ったようです。あと数個、一つは冬至まで置いておこうと思っています、、、。もちろん、南瓜を切るのはいつも私の役目です、、、。(2010年秋詠)