さあ登ろうか!と仰いだ某山寺の古びた石段、さらにその上に秋の青空が見えている、、、。(2023年秋詠)
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天高し猫が番する勝手口
昨年の今頃の句だから、この猫はシャムネコもどきの野良。役に立っているとは言い難いが、居れば楽しい。弱いのに喧嘩っ早いのだろう、いつも大けがをしてはやって来る。だいぶ良くなったと思う頃にはまた来なくなる。今二か月ばかり来ていない、、、。(2023年秋詠)
鍾乳洞出でて見上ぐる天高し
鍾乳洞もいろいろ行きましたがこれは井倉洞での句。とは言えどこの鍾乳洞でも外に出るとつい空を見上げてしまいますね、、、。(2023年秋詠)
靴ひもを直す少年天高し
橋のたもとにランニング姿の少年が数人、楽しそうに話しながら中の一人が靴紐を直している。さあこれから走りに出ようとする所らしい、、、。(2022年秋詠)
一日で乾く牧草天高し
日差が濃くて湿度が低い。いまだに暑い。乾きが早いのは洗濯物だけではない。牧場へ行くと乾燥した牧草を大きなドラムのように丸めて白いビニールシートで包みにした物が沢山転がっている。あれも大型の農業機械で簡単に作れるのだろう。ちょっと日本離れした風景、、、。(2021年秋詠)
神官の砂利踏む木靴天高し
今日は神官の本職のほうの句です。浅葱色の衣装に烏帽子、木靴を履いて境内の砂利の中を拝殿へ。真青な空の下、、、。(2019年秋詠)
天高し送電線を人渡り
小学生の頃通学路の頭上に送電線を敷設する工事があり、山上の鉄塔から次の山上の鉄塔へ渡した送電線を工事の人が渡る姿を見上げて驚いた事があります。あれから六十年あまり、もう見ることは無いと思っていましたが、昨年近所を通る送電線を、たぶん点検でしょう、渡る姿を見ることが出来ました。残念ながら、子供の時ほど感動はしませんでしたが、そのかわり一句に、、、。(2019年秋詠)
天高し茶店のおかみお喋りで
名園なのに入園は無料の衆楽園、そのせいか中にある唯一の茶店の前は老人の憩いの場となって、いつも賑やかな声が聞こえている。すぐ近くに市役所があるせいで、用事のついでに園には年に何度か行くが、茶店には側にあるトイレに行くぐらいで、ほとんど寄ることは無い。掲句の時、たまたま店の前が静かだったので寄ってみたら、女将が以前と代わっていた。年齢もお喋りなことも、以前の女将と同じようなものだったが、、、。(2016年秋詠)
天高し二人に幸の多かれと
親の願いはこれだけです、、、。(2015年秋詠)
一筆で雲の掃かれて天高し
十月です。今年もあと三ヶ月、早いものですね、、、。(2014年秋詠)