木には木の地には地の神里神楽

私の田舎の祭は昔は11月18、19日と決まっていましたが、今は11月の第三土曜日、日曜日、すなわち今日が宵祭で、夜遅くまで備中神楽の奉納があります。子供の頃は夜道を歩いて神社まで行くのですが、遠くまで聞こえて来る太鼓の音に自然と足早になって駆けだしたものです、、、。(2023年冬詠)

ただよひしハングライダー小春空

一度だけ我が家から見える空にハングライダーを見つけた事がある。たぶん2kmほど離れた所の古城跡のある山から飛び立ったのだろうと思う。広い河原があって、時々ドローンやらラジコンの飛行機やらを飛ばしている人がいる所。空を飛ぶものは見ていて楽しい。ハングライダーも増えればいいと思ったが、この時の一度だけ、、、。(2023年冬詠)

昨日より増えし川面の鴨の数

なんてことはない事ですが、川面の鴨の数を数えるのが朝の散歩の楽しみの一つです。昔は猟期に入ると銃を持った人や猟犬と出会う事があり、その度に減る鴨の数に心が痛んだものです。今はそんな事も無くなりましたが、しかし思う程数は増えないものです、、、。(2023年冬詠)

うとうとに釣られうとうと小六月

プールの会員カードの隅っこにロッカーの番号が書いてあって受付のカウンターに行くとすぐに「行ってらっしゃいませ」とその番号の鍵を渡してくれる。早い時だとカウンターに行く前から鍵を用意して待ってくれている。これはなかなか気分が良い。先日、入口からカウンターを見ると人影がない。??と思いながら近づくと内側の椅子に座って俯くいつもの女性。「こんにちは」と言うと慌てて鍵を取ってくれました。掲句とは無関係です、、、。(2023年冬詠)